Pop Children with a New Machine

今日も睡魔のターン

2月 9

『得るは、捨つるにあり』

この言葉、何か大きなものを得る為には、捨てなくてはならないものもあると解釈したらいいのでしょうか。

捨ててしまったものが、大きければ大きいほど、危機感によって次へ向かう爆発的な力が生まれるように思います。私の場合はそうでした。

それだけに、カープに入団してから周囲によく言われた「お前には失うものはないじゃないか気楽に頑張れ」という言葉には多少の違和感と反発を覚えたものでした。
もちろん、純粋に激励する意味で掛けてくれた言葉であることはわかっています。
しかし、テストを受験した上でのドラフト下位での入団なのだから活躍したら儲けもの。リラックスしてやりなさいという意味なのでしょうが、それはあくまで周りから見た私に対する期待度であって、私自身の気持ちとは大きな隔たりを感じずにはいられませんでした。

私から見れば、多額の契約金を貰ってドラフト上位で入団した選手こそ、別に何も失うものはないと思っていました。
活躍できなくても、周囲の高い期待を裏切るだけです。

カープ時代のある時、練習に身が入っていない若い選手に向かって黒田(現ヤンキース)が「広池さんを見てみろ、いつも危機感いっぱいで練習に取り組んでるじゃないか!」と言ったことがありました。
私はその言葉を聞いて初めて自身の取り組み方が周囲にはそう映ることを知りました。

やはり、自分で決めたこととはいえ、失ったものの大きさをいつも感じていたからこそ、日々限界まで自身を追い込むことができたのでしょう。
いい投手だったとは思っていませんが、長く現役を続けることができたのはそのおかげであると感じています。
そして、今でもグラウンドに立つことが日々とても楽しいと感じることができるのは、必死にプロのユニフォームを着てグラウンドに立つことを目指したテスト生だった日々と、プロのユニフォームを着ることができた感動が強烈に心に刻まれているからでしょう。

「初心忘れるべからず」と言いいますが、私にとってはプロに入ることができた時の感動は、それまでの道のりが険しかっただけに、強烈過ぎてどうやっても忘れることができないですし、敢えて思い出そうとしなくてもいつも心の中にあります。

だからこそ今、球拾いをしているだけでも楽しいと感じるし、ワクワクした気持ちでいられるのですね。

できるのなら、ずっとこの世界で生きていきたいと思います。
その為には日々力をつけていく必要があります。

明日からも力の限り頑張ります。

得るは、捨つるにあり | 広池浩司オフィシャルブログ

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  1. soulboyの投稿です